当社が開発中の新薬、「ATP増強剤(フェブキソスタット+イノシン)」のパーキンソン病(PD)患者26名を対象とした臨床試験が、藤田医科大学渡辺宏久教授、名古屋大学祖父江元名誉教授他により行われ、その結果がこのたび英文雑誌、Medicine (Baltimore)にオンライン掲載されました(下記の論文)。 これまでATP増強剤は、既に65名の被験者に投与され、ヒトでの安全性が確認されております。健常人に投与され、ヒポキサンチンとATPの上昇を確認した試験、ミトコンドリア病2名に投与され、バイオマーカーが著しく改善した成績については既に論文発表されています。
今回のPD患者さんを対象とした臨床試験では、57日間の投与でMDS-UPDRS Part IIIスコアが有意に、意義ある程度に改善することが確認されました。 また、当社は、この新薬について、日本、米国、ロシアで特許が承認され、更に他の各国に特許出願しています。 また、「ATP増強剤」は、「抗老化剤または寿命延長剤」、「ミトコンドリア保護剤、ミトコンドリア障害改善剤、ミトコンドリア機能改善剤」としても特許出願されています。
Improved Parkinsons disease motor score in a single-arm open-label trial of febuxostat and inosine. Watanabe H, Hattori T, Kume A, Misu K, Ito T, Koike Y, Johnson TA, Kamitsuji S, Kamatani N, Sobue G. Medicine. 99(35):e21576, August 28, 2020.
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